《スタイリスト片倉利雄の Today's Fashion Plan》#9 夏は最初っから大人っぽいを目指さない

夏はオヤジも子供になる季節


供の頃の夏休みの影響って大きいのでしょうか。
夏休みの子供と言えば、Tシャツに短パン姿で汗水垂らしながら一生懸命遊ぶ姿が思い浮かびます。
その光景はいまも昔も変わらないはず。

このユートピアなイメージを大人になってもずっと大切にしているのが男性というもの。
夏になるとどんな大人も開放的になり、いざドライブに行くとなれば、童心に帰るだけでは済まず、服装まで大人っぽさが失われてしまっている人も少なくないと思います。

夏の装いって、自分が大人であることを自覚すると、一気にハードルが上がる気がして、なんか難しく感じますよね。



大人っぽさと子供っぽさのバランスを考える


れでは、しっかりした大人の装いとは何なのか。
おそらく、フォーマルウェアやドレスウェアと呼ばれるジャンルの服を正しく着こなすことだとは思いますが、それはリアルからあまりに遠いお話。

実際のところは、多くの場合、フォーマル寄りの服装にどのようにカジュアルな抜け感をつくっていくかがポイントとして語られることが多い気がします。

男性のフォーマルウェアをベースとして、カジュアルな要素をどのように足し算していくと程よい洒落感が演出できるのか、というのが肝心なところ。

フォーマルとカジュアルのバランスがとても重要であることに間違いはないのですが、大人の服装と言えど、フォーマルに比重がある着こなしよりも、カジュアルに傾倒した着こなしの方が、夏場は馴染みがいい。

なんてったって暑いですから、ジャケットなんて着てられないですし、しっかりしたウールパンツを履いていたら蒸れて仕方がない。

オフの日に、フォーマル(大人っぽい)アイテムをベースにコーディネートを組み立てていくよりは、カジュアル(子供っぽい)をフォーマルに寄せていく考え方のほうが多くの人のリアルに近づけますよね。

最初っから大人っぽいのを目指すのではなく、子供っぽさの中に大人っぽさを漂わせるとでもいいましょうか。

それにそもそも、普段フォーマルウェアで仕事をしているのに、オフの日までそこを意識させられては疲れてしまいますしね。




夏は小物で大人っぽさをプラスしてみる




れからの猛暑が続く夏、ちょっとドライブするみたいなときにこれくらいの感じ、いかがでしょうか。

シアサッカーのような風合いの軽やかなパンツに、少しとろみのあるTシャツ。
ミリタリーっぽい無骨な色合いですが、生地は上品なものを合わせているので男らしさ全開というわけではなく、どこか中性的な着こなし。

抜け感を強調しているのでかなりリラックスしたカジュアルな雰囲気ですが、気を抜きすぎている感じはしないですよね。
頑張らずに着れるけど、それなりに見える印象ではないでしょうか。

ウェアだけで考えるとかなり子供っぽさの強い着こなしではなりますが、小物でドレス感を出すことでバランスをとっております。

ここでビーチサンダルが登場すると一気に興ざめしてしまうので、せめて足元だけは何かしらの上品なものを取り入れてみてくださいませ。

こうして見ると、小物で何を身につけるかが大切であることに改めて気付かされます。

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