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ナポリの名門カミチェリアBARBA(バルバ)より、端正な白シャツが入荷しております。
いいシャツには背筋を正してくれる不思議なオーラがありますが、BARBAのシャツもまさに正真正銘、その感覚を体現する一着です。
シャツ一枚で着た時はもちろんですが、ジャケットと合わせた時の破壊力たるや、圧巻。その真骨頂はボタン2つ開けで着用した際のVゾーンの出方。計算され尽くした襟の開きにあります。このVゾーンの美しい演出こそが、着こなし全体の格を決めるといっても過言ではないと思うのですが、BARBAのシャツは、着る人の色気を最大限に引き出してくれるのです。
もちろん、ボタン1つ開けた際の端正な表情、さらにはタイドアップした際の格調高い襟元もまた絶品。勝負シャツとしてワードローブに加えておくと、日々のコーディネートにおける安心感がまるで違います。「今日も一日イケる」。そんなポジティブなエネルギーで着る人の気分を前向きにしてくれる力さえ宿っていると、私は感じます。
セカンドスキンとは一線を画す、 BARBAならではの「ハリ感」
最近様々なブランドで謳われている「セカンドスキン」という概念。まるで素肌のような、第二の皮膚のような肌触りとストレスのない着心地を表現した言葉です。もちろん、BARBAのシャツはそのスカンドスキン性も当然ながら持ち合わせてはいるのですが、BARBAのシャツから受ける印象はやや異なります。
その理由は、生地の上質さからくる「ハリ感」とナポリの伝統が生む「仕立て」にあります。私も袖を通してみましたが、しなやかさや柔らかさだけではない、適度なハリとコシが、心地良い緊張感を生み出してくれるのです。着馴染みの良さだけではない、内面からエネルギーを引き出してくれるようなシャツだと感じます。
BARBAは1964年に創業した小さなシャツ工場として誕生したナポリのシャツブランド。ナポリといえば職人による熟練の手仕事から生まれる洗練を求めて数多のファッショニスタが通う街ですが、BARBAもその中に名を連ねるトップブランドです。
BARBAのシャツ作りは、ナポリの伝統的な手仕事と最新の生産技術を融合させる「インダストリアル サルトリアーレ」という哲学に貫かれています。例えば、動きの起点となる袖付けや、力の加わるカンヌキ、そしてガゼットといった要所には、今なお熟練の職人による手縫いが用いられています。この手仕事が生み出す、肩周りを優しく包み込むような「いせ込み」や、身体の動きに追従する柔軟性が、機械だけでは再現不可能な立体的なフォルムを形成するのです。
【比較検討】BARBA vs ORIAN それぞれの個性と選び方
当店でシャツと言えば、北イタリアの名門ORIAN（オリアン）を定番シャツブランドとして長年扱っています。そこに今回加わったのがBARBAなわけですが、この二つのブランドは、イタリアンシャツの最高峰である点は共通していますが、その哲学と魅力は対照的です。
設計思想の違い
戦闘服としてのBARBA、日常着としてのORIAN。
ナポリのサルトリア（仕立て屋）の伝統を色濃く受け継ぐBARBAは、前述の通り、手仕事による構築的な美しさが魅力です。シャツが身体の周りに立体的な空間を作り出し、着る人をサポートしてくれるような感覚。これが背筋が伸びる感覚や独特なハリ感に繋がります。ノータイでもタイドアップでも品格を失わない、クラシックで格調高いスタイルを求める方に最適。ここぞというときの男の戦闘服といったイメージ。
サイズ感は全体的に細身のシルエット。特にアームホールやボディはシャープなフィット感。
一方、ORIANが掲げる哲学は、まさにセカンドスキン（第二の皮膚）。創業者が「着る人の個性を際立たせるシャツ」を追求し、人間工学に基づいたパターンとマシンメイドの合理性で、究極のストレスのない着心地を目指しています。スッと身体に馴染む柔らかさで、どちらかといえば日常的に着ていたいシャツといった印象です。
サイズ感は、BARBAに比べるとややゆとりのあるフィット感で、SLIM FITであっても身体に吸い付くような細さではありません。
秋冬のドレススタイルをワンランクアップさせてくれるバルバのドレスシャツ。「ここぞ」という場面であなたを支える特別な一枚の力を、ぜひワードローブに加えてみませんか。
